結婚指輪は男が全額負担するものなのか?

結婚指輪は男が負担するもの?

「結婚指輪は男が負担するもの」と、考えている方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか。ある大手ブライダルサイトが実施したアンケートにて、中々興味深い結果が出ました。「結婚指輪の費用は全額男が負担すべき」と答えた人は、全体の半数以上。男性側も女性側も、同じような結果となりました。
半数以上という結果は、少なくなっている方です。実は全く同じ内容のアンケートを10年ほど前にも、実施されています。10年前のアンケートでは、7割近い人が「結婚指輪の費用は男が全額負担すべき」と答えていました。

収入が多いのは?

2023年における、男女の収入を見てみましょう。結論から述べると、確かに「男性が結婚指輪の費用を全額負担すべき」としても納得です。
女性の平均年収は517万円で、中央値は460万円となっています。一方で男性の平均年収は692万円。中央値は640万円です。数字は働き盛り年代全てひっくるめて弾き出されたものとはいえ、男女に収入格差があるのは明らかです。収入が少ない女性が負担するよりも、収入が多い男性が結婚指輪の費用を負担するのは、至極当然の流れと言えます。

人によって抱えている事情は違う!

しかし個人個人に抱えている事情は違います。現場の第一線で活躍している女性もいれば、少ない時給で働く男性も珍しくはありません。時給1,200円で働いている男性に対して、30万円の結婚指輪を全額負担させるのは、あまりにも酷な話です。相手の女性の年収が1,000万円近くあるのなら、女性側が負担するのが筋というもの。
もちろん、収入だけでどちらが負担するのかを決めるのは単純すぎます。考えるべきは性別ではなく、個人が抱えている事情でしょう。

お互いの財布事情をしっかり考慮した上で決めよう

そもそも、令和時代において「男が」「女が」となるのは時代遅れです。お互いに支え合うのが夫婦の形です。お互いの収入や事情をしっかり踏まえた上で、無理のない範囲内でお金を負担するのがベストと言えるでしょう。
どちらか1人だけが働いて収入があるのなら、収入がある方が負担。2人共働いて2人共に一定以上の収入があるのなら折半するのが、無難なやり方と言えるでしょう。