創業者は職人
世界の高級ブランドの歴史を掘り下げると、職人が創業したものがあります。有名どころは、イタリアの高級ブランドでしょう。創業者はギリシャで活躍している銀細工の職人でした。ある日の事、職人はイタリアローマ旅行へ。ローマで見たのは、美しい芸術品の数々。彼にとって地面も建物も、全て芸術品に見えたのです。ローマの美をジュエリーとして形にすると、たちまち世界中で話題になりました。
もちろん日本にも、職人が創業者となり立ち上がったブランドがあります。1973年に誕生した「ツツミ」です。
ジュエリーをもっと身近なものに
時計を少し戻して、1962年の話をしましょう。当時の日本は高度経済成長期。価値観が大きく変わった頃です。ジュエリー文化も広がり、当時の女性誌ではたびたびジュエリー特集が組まれていました。
ところがジュエリーを使えるのは、いわゆるセレブのみ。一般の女性にとっては、まだまだ高嶺の花です。またジュエリーはパーティーの場で使うもので、日常的に使えるものではありません。ツツミの創業者は「女性こそ日常的に美しいものを身に着けるべき」と思い、立ち上がったのでした。
女性こそ美しい物を
「女性こそ日常的に美しい物を身に着けるべき」という創業者の思いは、現代にも受け継がれています。ツツミのジュエリーは、思い切ったデザインになっています。雨の雫をモチーフにしたアイテムは、他のブランドではあまり見かけません。
しかし思い切ったデザインではあるものの、ギラギラとした派手な印象はゼロ。普段遣いでも違和感はゼロ。持ち主の魅力を最大限に引き出してくれます。
デザイン性が高く日常的に使える結婚指輪
結婚指輪も同様です。ツツミの結婚指輪には、面白いデザインが目白押し。ダイヤモンドは指輪のセンターや上部部分に使うものがセオリーですが、ツツミの場合は敢えて下部分につけています。下部分にダイヤを配置することにより、指輪本来が持つ輝きがより一層映えています。
素晴らしい輝きを持つ結婚指輪ですが、日常的に使えるように緻密に設計されています。